株式会社スターフライヤー 代表取締役社長 堀 高明
お客さまはどんな飛行機を求めているのか
スターフライヤー。そのコンセプトの1つに「質の高いサービスと最上級のホスピタリティ」を掲げる航空会社。そのもてなしの原点は、飛行機の発注時にまでさかのぼる。「まず、お客さまにどんな飛行機がもとめられているのか、ということを考えたんです」と堀社長。座席の間隔が窮屈で狭すぎるという意見が突出していたので、そこから解消。通常約170席を144席に減らした。また、将来的に機内でインターネットや携帯電話を利用できるようにするため、各座席の下には電源やインターネット接続に必要な設備を予め装備してある。
「私たちは常々、最上級のホスピタリティを、と言っていますが、それをお客さまに確実に感じていただけるようにするためには、まずハード面を整えなくれば。お客さまが飛行機の中に一歩足を踏み入れた瞬間から、『快適な空間だね』と感じてもらえることが大切なんです」
決して出しゃばらず あくまで奥ゆかしく
「ソフト面のおもてなしを100点にするのは一朝一夕では難しい。毎日みんなで少しずつ進歩していかないと...」
だからこそ、お客さまがストレスを感じない空間を創り、そこに「人」が醸し出す雰囲気を乗せていくことが大切なのだと言う。「出しゃばらず、奥ゆかしく。それが日本人にしかない一番素敵な所だから」
たとえば、自宅に招かれた時さりげなく打ち水がしてあり、清々しい空気感の中を自然に招き入れられる。「どうぞ、どうぞ」と大げさに迎えられるよりも、もてなしの心が伝わってくる。人対人、その前に心地よい空間や空気感を生み出す大切さ。「いいホテルというのは、余白がたくさんあるでしょう?その余白が心地よいのだと思うんです。おもてなしとは、余白の空間だと思いますしね」
1949年生まれ。日本大学理工学部卒業。'73年、東亜国内航空株式会社(現・日本航空インターナショナル)に入社。航空機性能、空港整備計画、経営企画部門を経て、'92年に退社。'93年、ヒロセ株式会社に入社。'95年、大手航空会社の乗員基礎訓練を受託するエグゼクティブ・エアサービス株式会社(現・エクセル航空株式会社)へ出向。東京と横浜のヘリナイトクルージングを企画し、首都圏の観光名所とする。'02年12月、北九州市に本社を置く株式会社スターフライヤー代表取締役社長に就任。