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アニメ『エア・ギア』 の配信状況を調べてみました。
などの悩みをお持ちでしたら本記事がお役に立つと思います。
『エア・ギア』 は2006年4月4日から2006年9月26日まで放送された東映アニメーション、マーベラスエンターテイメント制作のアニメです。
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目次
作品紹介
タイトル | エア・ギア |
---|---|
あらすじ | 東雲東中学校2年生のイッキは暴風族(ストームライダー)スカルセイダースとケンカをするが、A・T(エア・トレック)を装着したヘッド・間垣に惨敗する。野山野家三女・リンゴはイッキを励まそうと街中でその姿を見付けるのだが、その遥か頭上をいく謎の少女・シムカに目を奪われる。ある日イッキは同居する4姉妹の入浴中、禁断の小部屋を覗くと、A・Tの様々なパーツを発見する。初めてA・Tを装着したイッキは「エア・ギア」に魅了される・・・。TSUTAYA DISCAS |
キャスト | 南 樹 / イッキ:鎌苅健太 美鞍 葛馬 / カズ:KENN オニギリ:菊池正美 御仏 一茶 / ブッチャ:上別府仁資 野山野 林檎 / リンゴ:伊瀬茉莉也 安達 絵美理 / エミリ:石井翔子 中山 弥生:吉本理江子 野山野 樒柑 / ミカン:細川聖可 野山野 白梅 / ウメ:埴岡由紀子 キリク:宮田幸季 武内 空:宮本充 シムカ:田中理恵 鵺:入野自由 ニケ:武内 宙 ヨシツネ:真殿光昭 ベンケイ:山崎和佳奈 |
放送会社 | テレビ東京ほか |
制作会社 | 東映アニメーション、マーベラスエンターテイメント |
話数 | 全25話 |
放送開始日 (放映日) |
2006年4月4日 |
リンク | 「エア・ギア」公式サイト Wikipedia |
『エア・ギア』の動画配信サイトでの配信状況を調べてみました。
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アニメ「エア・ギア」話数別あらすじと無料動画
「エア・ギア」第1話のあらすじ
東中ガンズのベビーフェイス・イッキはストームライダーのスカルセイダーズにバトルで負けてしまった。「まだ…、完全に負けたわけじゃねえ!」居候をしている野山野家のリンゴにはそう強がるものの、自信を失いかけていた。
その晩、野山野家の一室でエア・トレックと、スリーピングフォレスト(眠りの森)のエムブレムを発見するイッキ。なぜ、エア・トレックが?イッキはこっそりとそのエア・トレックを持ち出し、マニュアル片手に深夜の町へ。初めて体験するエア・トレックの世界、初めは恐る恐るだったが、次第にその凄さを感じはじめる。 まだエア・トレックをうまく扱うことの出来ないイッキ、着地に失敗してたどり着いたのは深夜の線路上に開かれたライダーの店「グランスラム」。エムブレムを見てスリーピングフォレストの新人と勘違いされ、ストームライダーたちの集会に案内される。
そこで、いつも練習しているところを見かけていたCMのゴマッチ似のシムカを見つけ、お尻にエンブレムを貼る遊びの拍子で、スカルセイダーズのエムブレムの上にスリーピングフォレストのエムブレムを上貼りしてしまう。それはストームライダーの間ではバトルを申し込む合図だったのだ。 集会は、特殊飛行靴暴走対策室長・鰐島海人によるエア・トレックの取り締まりにより急遽散開となるが、その混乱の中スカルセイダーズとバトルをすることに。
ルールはグランスラムのネオンを先に消した方が勝ち。段々エア・トレックのことが分かってきたたものの、始めたばかりのイッキにはかなり分の悪いバトル。エムブレムを易々と他のチームに取られるわけにはいかないスリーピングフォレストのメンバー・リンゴ・ミカン・シラウメはイッキをアシスト、邪魔をするスカルセイダーズのメンバーを蹴散らし、リーダーとの一対一の展開へと持ち込む。 グランスラムが視界に入り、スカルセイダーズの勝利かと思われたそのとき、パンタグラフの上を疾走することで強力な電力をエア・トレックに受け超加速するイッキがまさに追いつこうとしていた。
「エア・ギア」1話の無料動画
「エア・ギア」第2話のあらすじ
野山野家の一室でトリックシューズを発見したことがキッカケで、ストームライダーの集会に顔を出す事になったイッキ。彼はそこでスカルセイダーズとのバトルを通し、日常生活では味わえなかったスリル、空を飛ぶ快感を知った。それこそ『今まで知らなかった未知の世界』…。絶対に極めたい、新たな目標だった。すっかりA.Tの虜になったイッキは、自分のチームを結成するコトを決意。親友のカズとオニギリを引き込む。だがバトルに必要なメンバーは全部で5人…。あと2人は、さて、誰にしたものか…。
A.Tのチームを作ると決めたものの、まだまだイッキも初心者。トリックシューズの性能も完全に理解していないし、ストームライダーとしてのテクニックを習得している訳ではなかった。そこでリンゴに基礎を教えてもらおうとするのだが、リンゴとしてはイッキのチーム結成には微妙な心境…。それは、イッキがリンゴとシムカをチームに加えたがっていた事が原因だった。
夜の町でシムカに遭遇し、頬にキスまでされたイッキは、すっかりのぼせ上がっていた。そんな彼に、嫉妬?するリンゴ。いくら誤魔化そうとしても、笑顔が引きつってしまう。だがそんなリンゴの想いがイッキに伝わる事もなく、彼は翌日もシムカに会おうとしていた。そんな中、シムカのいつもの通り道で待っていたイッキは、彼女から「お守り」と称されるエンブレムをもらう事になる。それは、ストームライダー「レザボアドックス」のチームエンブレム…。何とシムカは、イッキにバトルをさせようとしたのだ!!
「守り通せたら、本当のご褒美をア・ゲ・る♪」…レザボアドッグスとの騒動にイッキを巻き込んだシムカ。彼女はイッキを本気にさせるためにそう言い放った。これで燃えないわけがない!! よっしゃ、やったるぜ!! すっかりその気になったイッキは、給水塔までのバトルレースにチャレンジ!! レザボアドッグスのストームライダーたち相手に、たったひとりで奮闘。給水塔をめざす!! その頃、リンゴとシムカも、イッキを巡る女同士の激しい火花を散らしていて…。
「エア・ギア」2話の無料動画
「エア・ギア」第3話のあらすじ
チーム「レザボアドッグス」とのレースは、見事イッキに軍配が上がった。だが彼はまだ知らなかった。エンブレムの持つ本当の意味、それに込められた誇りを…。エンブレムを奪われたことで、潔くチーム解散を決意するリーダー「犬山」。エンブレムを賭けて戦い、敗北したチームは解散するのが掟…それがストームライダーのルールである。だがイッキは戸惑っていた。そんなつもりはなかった、チーム解散なんてさせたくない、だからエンブレムを返す…と。その一言に犬山が吼えた…「ストームライダーのバトル、ナメんじゃねぇ!!」。
落下する自分を助けてくれたこともあり、イッキは「自分のチームができたら、その時正式にバトルしよう」とエンブレムを返そうとした。だが受け取る、受け取らないで話しをしていた両者に、突然シムカが割って入る。そしてレザボアドッグスのエンブレムを持ち逃げしてしまった。なるほど、こうやってあいつらは繰り返しバトルをしていたのか…イッキも妙に納得し、その夜はリンゴを連れて引き上げることにした。そんな中、イッキはトリックシューズのホイールが消耗していた事に気付く。こりゃ、どうにかして調達しなきゃな…。
本来パーツは自分で見つけ、自分で組むのがストームライダーの鉄則である。それに加え、イッキはストームライダーにクラスがあることさえ知らなかった。ランクはAからFまでの6段階、今のイッキは当然最下ランクのF。だが彼は「翼の道」を既に見た人間…才能を垣間見せる有望株だった。それでも今はアルバイトをして、地道にパーツ代を稼ぐしかステップアップの方法はない。そこでオニギリの実家のラーメン屋を手伝おうとする。一方、オニギリとカズは、只でパーツを手に入れる方法を見つけていて…。
パーツウォウの裏サイトを見つけたカズとオニギリは、Eクラスでパーツを賭けている人物を発見した。しかもソイツは、同じ学校の「御仏一茶」…通称「ファッツ・ブッチャ」。一見、人の良さそうな顔、とても運動できるとは思えない巨漢ぶり、こいつはまさにネギカモだ!! だが、イッキもリンゴもカズもオニギリも知らない…ブッチャが夜の学校を支配する人物であることを…。その名もストームライダーズ「夜王」!! そうとは知らず、夜の学校で謎のキャタピラ跡を発見したカズとオニギリは…!?
「エア・ギア」3話の無料動画
「エア・ギア」第4話のあらすじ
カズとオニギリが真夜中の校舎で遭遇したのは、夜側の学校を支配するストームライダー『夜王』の一団だった!! しかもそのリーダー「ブッチャ」は、巨体でありながら四輪駆動のトリックシューズを自在に使いこなす、Eクラスの猛者。Fクラスのカズやオニギリでは到底歯が立たなかった。「オマエたちには、昼の側を支配させてやってるのに…」…ブッチャの高圧的な態度、絶対的なパワーの前に、ボロボロになるまで叩きのめされるカズたち。だが、それでも闘志だけは折れずに抵抗を試みる。
「Fクラスのエンブレムをいくら集めても、Eクラス以上にはなれないよ…」…突然現れたスピット・ファイアは、カズとオニギリを叩きのめしたブッチャにそう告げた。そして、こうも言う。イッキは、シムカが認めた存在、ブッチャを乗り越えて更に上に行く人物…と。その頃、病院に駆けつけたイッキは、顔中を腫らせ、横たわるカズとオニギリの姿に息を呑んでいだ。そして託された二人のトリックシューズに誓う。必ずブッチャをブチのめしてみせる…!! 彼はそのパーツを使い、自分のシューズを修理し始めた。
トリックパース…それは、これまでの対決で使われた場所のトリックポイントを示した立体地図!! パーツウォウというストームライダーの公式戦を記録したもので、配管やちょっとした出っ張りなど、トリックに使える場所を示したものである。これからイッキが戦うのは、ひとつ格上のブッチャ…。そのブッチャに有利な場所で戦うため、リンゴは攻略のヒントとなるその図面を見せたかったのだ。それをひと目見ただけで、バトルの舞台となる校舎の隅々まで暗記したイッキは、いよいよブッチャの前に立ちふさがる!!
カズとオニギリのパーツを自分のシューズに組み込み、3人の気持ちをひとつにして戦おうとするイッキ。だが彼はまだ初心者。校舎の壁を駆け上ることはもちろん、ロクにジャンプも、スピードを出すこともできない。そのため彼は、瞬く間にブッチャに迫られ、校舎から投げ出されてしまった!! そんなイッキを救ったもの…それはカズ&オニギリの、勝利を信じる心、そしてリンゴが見せてくれたトリックパース。そして彼は、暗記したトリックポイントを利用し、無意識のうちに使った上級トリックで、ゴールの二宮金次郎像に猛ダッシュをかける!!
「エア・ギア」4話の無料動画
「エア・ギア」第5話のあらすじ
夜側の東中を支配するストームライダーズ『夜王』。そのリーダーであるブッチャとパーツウォウのバトルをする事になったイッキは、ヤツとの最後の攻防を展開していた!! ゴールは目の前、二宮金次郎像。だがそこに至るまでの道は狭く、ブッチャひとりが精一杯。後ろについたイッキは追い抜けず、ただ悔しそうにキリキリと奥歯を軋らせるしかなかった。元々ブッチャはEクラスのストームライダー、Fクラスのイッキごときが勝てる相手ではない。スピット・ファイアと観戦していたリンゴも、早くも諦めムードだが…。
だがイッキだけは諦めなかった。ブッチャの背後から追い抜くチャンスを伺っていたのである。そんな彼の不屈の想いが天に届いたのか、次々と集まってくる仲間たち…。安達絵美理・中山弥生らを始めとする女子陸上部勢は、プレハブを押してブッチャを押しつぶそうとし、退院したばかりのカズ&オニギリ率いる東中ガンズの面々は、そんな彼女たちを守るために夜王のメンバーたちと大乱闘を開始。その隙を突いたイッキは、ブッチャの頭上をヒラリと飛び越え…ついにゴール!! 奇跡の逆転勝利を掴んだ!!
勝てたのは、カズとオニギリが自分のシューズのパーツを託してくれたお陰…。感謝しつつ、イッキはブッチャに告げた。「次にコース作るときはさ、こんな穴倉みてえなトコ、目的地にするのはヤメておけ。だってさ、オレたちゃ…せっかく飛べるんだからよ」。夜王は解散する運命にあるものの、ブッチャの表情は晴れやかだった。そう、自分たちはA.Tがあれば飛ぶことが出来る…その事をイッキに気付かされたからである。だが一方のイッキは素直に喜べない様子…。そんな彼の前にスピット・ファイアが立ちふさがった。
「炎の道」の称号を持つ者『スピット・ファイア』は言った。『上』に至る道が8つあること、そこには8人の王が待っているということ、そしてイッキがそれを知る権利を、たった今得たこと…。だがイッキには複雑な想いが渦巻いていた。A.T.でもっと自由に、もっと高く跳びたい…バトルで勝った事より、トレックが出来た事の方が快感だった…。イッキにとってA.T.は空を飛ぶためのものであり、バトルに使われることに抵抗を感じていたのだ。そんな彼に、シムカは「敵」でも「味方」でもない立場で接しようとする。
「エア・ギア」5話の無料動画
「エア・ギア」第6話のあらすじ
ブッチャとのバトルで初めてトリックを決めて以来、イッキはその時の快感に魅了されっぱなしだった。ようやくできた思い通りの走り…。もともとバトルより走ることが好きなイッキにとって、それは彼のA.T.人生を大きく決定付けるものになった。めざすは、最初に走った夜に見た「翼の道」。一瞬だけだったものの、あれを感じるために、彼は再びトリックシューズを履く。そんな彼がパーツ屋で出会ったのは、拘束服に身を包んだ謎の少年「アギト」。彼もまた、ブッチャとの戦いを『観戦』したひとりだった。
「クズレベルにしちゃ、楽しめたぜ」…上から目線でそう挑発するアギト。凶暴そうな輝きをたたえた目をした彼は、Aクラスのストームライダーらしい。そして彼の存在が、また新たなる火種をもたらす事になる…。その頃自宅では、『出張』から戻ったばかりだという長女「リカ」がイッキの帰りを待ち構えていた。彼女もまた、伝説のストームライダーチーム『眠りの森』の元メンバー。自分たちの世界に足を突っ込んだイッキに、興味津々のご様子である。そんな中、『眠りの森』を語り、何者かがスカルセイダーズにバトルをふっかけようとしていた…!!
『眠りの森』は、今となっては伝説の存在。決して表舞台に出ていいチームではない。その眠りの森を騙り、何者かがスカルセイダーズにケンカをふっかけた…。リカ姉たちだけではなく、「オレが決着つけてやるぜ」と意気込むイッキ。彼はカズ、オニギリ、そしてブッチャを伴い、スカルセイダーズが待つ学校へと赴くことにする。だがそこでは既にミカンとウメが暗躍を開始しており、スカルのメンバーがひとりずつ刈られていた。お陰でイッキたちは、スカルの数にモノを言わせた攻撃にさらされることなく、一対一のバトルに挑む!!
ダッシュのバトルは、ビルの壁上りで行なわれることになった。もちろん名乗りを上げたのはスカルのボス「間垣」とイッキ。だが今のイッキは成長著しく、努力の果てに壁のぼりをマスターした間垣では実力に差がありすぎた。何とイッキは、ブッチャとの対決を通して彼のトリックをマスターしており、突然この場でそのトリックを披露したかと思うと、見事に勝利を掴んだのである!! この瞬間、ストームライダーのスカルセイダーは解散。一方、この戦いを仕掛けたアギトは、謎の男「海人」に賭けで負けていたようで…!?
「エア・ギア」6話の無料動画
「エア・ギア」第7話のあらすじ
「こんなモノに拘っていたから、今まで僕は飛べなかったのかも知れない」…イッキとのバトルを通じ、ブッチャもまた自由に飛びたかった事、その純粋な気持ちを忘れていた事を思い出した。もしかしたら、チーム『夜王』の解散はいい転機だったのかも知れない…ようやく踏ん切りがついた彼は、今までのバトルで得たすべてのエンブレムを捨てることにする。その頃、イッキは過酷なバトルのせいで磨耗したパーツを、どうにか新品と取り替えられないかと悩んでいた。これからの事を考えるにしても、走れないのでは意味がないからである。
ブッチャからパーツをもらい、これでようやく走れるようになった。あとは、この先どうするかを考えるだけ…。計画通り自分のチームを作るか? それともシムカのチームに入るか? チームを作ろうにも、頼みのカズとオニギリはロクに練習もしていないみたいだし…。修理が済み、リンゴを誘ってさっそくテスト走行に出たイッキは、その決断を彼女に伝えようとする。だがリンゴは、イッキがシムカのチームに入ると思い込んでしまい、その嫉妬心から落ち込んで、逃げ出してしまった。期待した自分がバカだったかも…と。
すべてはリンゴの早とちりだった。「オレ、シムカさんのチームに入ろうとしたんだ。ケド、やっぱヤメた。オレはやっぱ自分のチーム作るぜ」…その言葉を聞いて、ようやく笑顔を取り戻すリンゴ。やはりイッキはイッキ、誰にも流されない…!! しかし自分のチームを作るとは言っても、道のりは容易ではなかった。カズはともかく、恋をしてしまったオニギリは、なかなか首を縦に振ろうとしなかったのである。今の彼は、A.T.でのエアロビクス「インラインビクス」を、相手の女性とすることしか興味がない。
彼女の元カレはストームライダーで、今でもその時の心の傷が痛むらしい。だからイッキたちとはチームを組めない…。それがオニギリの選択だった。カズによると、彼女は見てくれや金で男を選ぶ人ではないという。だから応援しようと思ったのだが…。しかし現実は違っていた。せっかくオニギリがショック療法で彼女の傷を癒そうとしたのに、彼女はストームライダー役を引き受けてくれたブッチャにひと目ボレ!! 結局、ポッチャリ好きで、思い切り見た目で選んでいたことがバレ、オニギリは吹っ切るようにイッキのチームに入る事を了承する。
「エア・ギア」7話の無料動画
「エア・ギア」第8話のあらすじ
イッキたちの担任「富田毬」先生…通称『トンちゃん』は、どこかオドオドしている気弱な女性教師。イッキたちに「学年主任のオリハラ先生が呼んでいる」と伝言するにも、モジモジオドオドして20分もかかってしまう程だった。おまけに被害妄想がひどく、イッキ・カズ・オニギリが、まるで自分を襲おうとする野獣に見える始末…。それに対してオリハラ先生は、どなり散らすのも当たり前、生徒を絶対に甘やかさない鬼教師。今回もイッキたちの成績の悪さを、どうにかしようと画策していたのだった。
「成績の悪いイッキたちを、このまま何事もなく三年生にさせるつもりはありません」…そう決意し、彼らに追試を受けさせることにしたオリハラ先生。年間平均が30点以上になれば進級、ダメなら留年…という事である。その話をトンちゃん先生から聞いたイッキたちは大ピンチ!! この危機を回避するため、ある行動に出る。それは…テスト問題の奪取。A.T.を使って夜中の校舎に忍び込み、それを盗んでしまおうという魂胆なのだ。だがその夜、作戦実行を前にした彼らにトンちゃん先生が…。
トンちゃんにバレた!! これで留年だぁぁぁ!! …と思ったら、先生は何やらシリアスな雰囲気。特に叱る様子もなく、止ったままになっていた「凍った時計」へと案内する。どうやらトンちゃんは、イッキのA.T.テクニックで壁を登ってもらい、止ったままの時計を動かして欲しいらしい。「あの時計を凍らせたのは…私なの」…トンちゃんはその時の事を語り始める。それは8年前、まだ彼女がここの生徒だった頃。遅刻常習犯のトンちゃんが、オリハラ先生に「明日遅刻したら留年だからな」と釘を刺されたのがキッカケだった。
徹夜をしてまで遅刻をしないよう気合を入れたものの、結局また遅刻してしまうトンちゃん。気付けば夜。「今から行ってもイミないよね、オリハラ先生だって、もう…」…半分諦めかけていた。だが先生は待っていてくれた。校舎の時計を止めてまで…。その男らしい後ろ姿を見たトンちゃんは、やがて彼のような教師を目指すことになる。その話を聞いたイッキは、彼女の「止ったままの気持ち」を助けるべく、初めて挑んだ壁のぼりで見事に成功!! 時計も…トンちゃんの気持ちも動き出させる。だがイッキたちの「追試」という戦いはまだまだ続くようで…!?
「エア・ギア」8話の無料動画
「エア・ギア」第9話のあらすじ
ストームライダー・チーム『スカルセイダーズ』のリーダー『間垣』は、イッキに敗北した事で荒れていた。しかもチーム解散が彼の立場に追い討ちをかけ、今までツケで呑んでいた分も請求される始末…。それもこれも、すべてイッキに敗北したせい。「復讐だ」…自分の二倍はあろうかという体格の用心棒たちを、たったひとりで叩きのめす間垣。そして今度はイッキに牙を剥こうとする。だがそんな彼を一撃でブチのめす人物がいた。彼の名は『アギト』…眼帯をした少年で、相手をツブす事で快感を得る凶暴な少年だった。
その頃、自分たちのチームをつくる準備を進めていたイッキたちは、新たなメンバーを加えるべく、その人材探しに躍起になっていた。何しろチームとして成立させるには、最低でも五人は必要。イッキ、カズ、オニギリは決定だとしても、あと二人、どうしても必要だったのである。ネットで見つけたという情報を携えたリンゴがやって来たのは、まさにその最中の事だった。どうやら今夜、『近鉄ブルズ』なるチームと、『AGITO』なるチームがパーツ・ウォウをするらしく、その観戦を誘いに来たようなのである。
「チームを作るなら、人の試合を観るのも大事っしょ」…リンゴの誘いを受け、トンちゃん先生の車でその場所へと向かうイッキたち。メンバーは、イッキ・カズ・オニギリ・リンゴに加え、リンゴの親友で、マネージャーのような存在になりつつある『安達絵美里』『中山弥生』のコンビ、そしてブッチャだ。「よく来たな、ベビーフェイス」…いつの間にかイッキにつけられたニックネームで、親しそうに話しかけてくる人物…。今やすっかり有名人となったイッキを出迎えたのは、ブルズのリーダー『徳俵権蔵』だった!!
権蔵がイッキを知っていたのは、かつて戦った『レザ・ボア・ドッグス』のリーダー『犬山』と親友の関係にあったからだった。犬山とは、共に頂点を目指した仲。そして今、権蔵はAクラスまで上り詰め、あと一歩…あと一歩で『夢』を掴むという所まで来ている。だがその夢の前に立ちはだかったのが、たった二人だけのチーム『AGITO』であり、間垣をブチのめしたアギトとその兄だった。本来ならば五対五で戦うはずのAクラスのチームバトル『バルーン』。だがAGITOは、アギトたったひとりで圧倒的な力を見せ付ける!!
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「エア・ギア」第10話のあらすじ
リンゴに誘われ、イッキ・カズ・オニギリ・ブッチャ・絵美里・弥生・トンちゃん先生は、チーム「近鉄ブルズ」と、たった二人だけのチーム「AGITO」のバトルを観戦していた。そこで目の当たりにしたのは、AGITOの少年ストームライダー「アギト」の圧倒的な強さ!! そして血煙舞う凄惨な現場だった!! かつてのライバル「犬山」とは親友同士だったと言う近鉄ブルズのヘッド「徳俵権造」を応援していたイッキたちは、無残にも血まみれになり、もはや指先ひとつ動かせない徳俵を前に、ただ緊張の面持ちで息を飲むだけ…。
そこへ、突然なだれ込んでくる人・人・人…。ヤツらはストームライダー専門の機動隊「特殊飛行靴暴走対策室」。通称「マル風(フウ)Gメン」!! 暴飛靴新法12条4項の現行犯で逮捕しようと、今夜のこのバトルを仕組んだのである!! 責任者はGメン室長「鰐島海人(わにじまかいと)」、アギトの兄だ!! 凶悪な面構えをした精鋭四人を引き連れ、警視庁のヘリ、シールドを構えた機動隊員を大量投入し、今まさに囮捜査の総仕上げをするために登場したのである。怒号と混乱の中、クモの子を散らすように逃げていくストームライダーたちの中で、イッキは…!?
助け出した権造をトンちゃん先生に任せ、イッキたちは海人の追撃をかわし、A.Tでの逃走を開始した。それを追うのはアギト。目的は…A.Tバトル!! イッキと『遊ぶ』ためだ。どうやら彼は、兄の捜査に協力はしていても、ストームライダーを「クズ」と見下す海人に心から従っているようではないらしい…。むしろ怒りや憎しみに近い感情を持ち合わせているようだった。そのせいか、彼はイッキたちと『飛ぶ』ことで、彼らに急速に親近感を持ち始めるようになる。そして共に空に憧れる者として、突然イッキにキスをした…。
実はアギトの中には二つの人格が備わっていた。一方は、ストームライダーとして凶悪な表情を見せる「咢(アギト)」。そしてもう一人が、イッキにキスをした平和主義者の「亜紀人(アキト)」である。人格のスイッチは、眼帯でどちらの目を隠すかによって決定。眼帯が左ならアギト、右ならアキトだった。アキトに戻り、イッキたちと行動を共にした彼は、その夜を野山野家で過ごして、すっかりイッキの若奥様気分♪ ゲッソリと痩せ細ったイッキや、嫉妬心メラメラなリンゴなどおかまいなく、「帰りたくない」と居つこうとする。海人が現われたのは、まさにその最中だった…!!
「エア・ギア」10話の無料動画
「エア・ギア」第11話のあらすじ
迎えに来た兄『海人』に決別宣言をし、イッキの元でひとり立ちを決心した亜紀人。これでようやく五人、チーム結成の最低ラインはクリアできた。そしてイッキは念願だったオリジナルチームの発足にいよいよ踏み切る。メンバーの役割は以下の通り。まずは亜紀人(咢)。彼は戦闘担当大元帥、その圧倒的な戦闘力で、敵を殲滅する役目を担う。次にブッチャ。彼は特攻隊長&食料大臣で、一番槍として道を切り開く事になるだろう。そしてオニギリとカズは、…エロ大臣と庶務雑務5号だった。
亜紀人やブッチャは、ストームライダーとして実績がある。素人の自分が、彼らと同じ働きができないことは、カズも充分に理解しているつもりだ。だが、幼なじみの自分たちを、まるで戦力外のように扱うイッキの態度には、正直ガッカリしていた。それでも彼は、イッキのチームを抜けるという事は考えようとしない。三年の先輩に呼び出され、「イッキの代わりに東中ガンズのヘッドになれ」…そう言われても、親友を裏切るくらいなら…とあっさり断ったくらいだった。イッキという大輪の桜を引きたたせるためなら…そう心の整理をつけたのである。
勝利の象徴であるトロフィー…その語源は、『勝利の塔(トロパイオン)』だとされている。古代ギリシャ都市国家群の戦いにおいて、敵兵の武器と死骸でうず高く積み上げられた祭壇は、その高さを競うという意味でも神聖なものとされていた。パーツ・ウォウもそうありたいと、ストームライダーたちはトロパイオンの頂上を目指す。『空の王』が光臨するというトロパイオンの頂上へ…!! 八の道と、そこに控える八の王。王の証である八つの王璽(レガリア)…。そして今、イッキたちも新チーム発足のために、充実した日々を送っていたのだった。
かつてアギトから救った権造を頼り、調達したオシャレなウェア。交代で汗を流した、資金作りのためのアルバイト。梅を頼ってプロのデザイナーに依頼した、オリジナル・エンブレム。そして、ようやく決まったチーム名…ストームライダー『小烏丸』。だが、イッキにとって、たったひとつ足りないものがあった。それは、彼自身がA.Tで本当にやりたいこと…。リンゴは「見つからないなら、それを見つけるために走ってもいいんじゃない?」とは言うものの、そのせいで最初のバトルは、ただのケンカになってしまうのだった…。
「エア・ギア」11話の無料動画
「エア・ギア」第12話のあらすじ
ついに始動した、イッキのオリジナルチーム『小烏丸』!! 初戦の相手は、学校をテリトリーにしようとしていた『サーベルタイガー』。互いに最下層のFランクライダーチームだ。もともとパーツウォウにはクラスごとに設定されたバトル方式があり、ランクが上がるにつれ、高度なテクニックが要求されるようになる。Fクラスは『ダッシュ』。5対5で行なわれ、決められたコースを先にゴールするか、相手をコースアウトさせれば一勝だ。だが小烏丸は、先鋒のブッチャと次鋒のオニギリが続けざまに敗退。早くも窮地に立たされる。
残るは、イッキ・カズ・アギトの三人。だがAクラスライダーのアギトは、あまりに低レベルなバトル内容にそっぽを向いていた。さあ、どうする…!? 悩むイッキたち。その中でリンゴは、自分がイッキをけしかけてバトルをさせてしまった事を後悔していた。このままじゃ、せっかく立ち上げた小烏丸がなくなっちゃう…!! しかしリンゴ自身は、『眠りの森』の一員として、走る事を姉に禁じられている。このままイッキたちに手を貸すことはできない…。そこで彼女が考えたのは…ナゾの助っ人『クロワッサン仮面』に変装することだった!!
クロワッサン…いや、謎の『スク水仮面』大活躍!! 見事な一勝をあげた!! これで首の皮一枚で、どうにかイッキたちは次に望みをつなごうとする。だがここで、カズは参戦を断念。彼を「この先も、ずっとバトルじゃ走らねえミソッカス」だと言い切るアギトに後を託そうとした。だがそれで本当にいいのか? このまま日陰の存在でいいのか? イッキは言う、「だが思い出せよ…世界で一番主役の似合うこの俺様が、かけっこだけは一度もテメェに勝った事がねえって事を…」。そして続けた。「…蹴散らしてこい」。
イッキだけは気付いていた。カズのA.Tのホイールが、小烏丸の誰よりも一番磨り減っていた事に…。それこそカズの強さ、根性の現われである。そして彼は輝かしい勝利を手に入れた。誰よりも早く、誰も追いつけないトップスピードを記録し、まるで超音速戦闘機なみに空気の壁を突破して…!! それこそ、後に『ステルス』の異名を持つライダーが生まれた瞬間だった…!! これで二勝二敗。続く大将戦は…イッキと、女性リーダー『イリヤ・ナツミ』。そこでイッキは自身の『ツバサ』を存分に発揮し、サーベルタイガーを蹴散らすのだった!!
「エア・ギア」12話の無料動画
「エア・ギア」第13話のあらすじ
チーム『小烏丸』としてパーツウォウに挑み、見事Fクラスの『サーベルタイガー』を下したイッキたち。その中でリンゴは確信する。イッキは、無意識的ながらも大技トリック『ムーンライド』を決めた。やはり彼には見えている。『翼の道(ウイングロード)』が…。それこそA.Tに非凡な才能を持つ証。トロパイオンの頂上を目指し、空の王になる素質を備えた数少ない人間なのだと…。だが、トロパイオンの頂上を目指すには、八本の道に控える八人の王を倒し、特別な能力を持つ八つのレガリア(パーツ)を手に入れなければならない。イッキたちの闘志にも火がつく!!
八本の道を制するというチームの目標も見え、俄然士気の高まるチーム『小烏丸』。だがそれに水をさす人物が、長い巡業…いや、出張から帰ってきた。野山野家の長女『リカ姉』だ。一方、リカ姉の女子プロレスラーという正体を教えてもらえず、試合にも連れて行ってもらえなかったイッキは、深夜のコンビニで奇妙な人物と出逢っていた。関西弁の、どこか人当たりのいい性格。車椅子で、犬たちを連れた侮れない雰囲気を持つ青年…。それは、ここに来る途中、イッキが遭遇した『目にも止らぬスピードですれ違った何か』…のようにも思えるが…。
「これからがオレの伝説の始まり」…久し振りに帰ってきたリカ姉に、初勝利を誇らしげに語るイッキ。そんな彼を、リカ姉は理由も告げずに頬を叩いた。表情は硬く、どこか雰囲気も違う。しかも、まるでリンゴにも非があるかのような厳しい視線を向けた。「A.Tまでは容認してあげる。でも、ストームライダーになって、他のライダーとバトルするなんて事を私は認めていない!!」…あくまでリンゴたちを特別視し、イッキに対して否定的なリカ姉。「あなたのA.Tはただの凶器です。A.Tは没収します!!」
一方、今の『小烏丸』は攻め続けるべきだと考えていたカズとオニギリは、次なるバトルの選択に精を出していた。そして見つけたのは…銭湯という名のパラダイススポット!! だがテンション上がる二人とは対照的に、イッキの表情は重い。しかもその悩みが彼をリキませ、煙突の先端に張ってあるエンブレムに上張りしようとして、銭湯へと落下してしまった!! そこで見たのは、リンゴと一緒に入浴していたリカ姉の、イッキを見つめる哀しそうな表情。そして…涙。「リカ姉のあんなカオ、初めて見た…」…果たして涙の意味とは…!?
「エア・ギア」13話の無料動画
「エア・ギア」第14話のあらすじ
野山野家の長女「リカ」が戻ってから、イッキのA.T環境はガラリと変わった。…と言うより、A.Tを取り上げられ、完全禁止令が出されてしまったのである。リカ姉はイッキの事を心配している…しかし、リカ姉自身も「眠りの森」の一員として走っているじゃないか…。どうしてもイッキは納得できなかった。そのため、リカが出かけると、彼女の後を追ってその矛盾の理由を探ろうとする。そんなリカが訪れたのは、ある男性のところ…。昨夜イッキがコンビニで出会った、あの車椅子の関西弁の青年のところだった。
リカは、その青年「空(そら)」に、今のイッキの事を相談した。そんな彼女の脳裏によぎるのは、リカがまだ8歳の時の頃…「南のおじさん」から、赤ん坊のイッキを預かった時のこと。そしてイッキの少年時代、彼の事を初めて「風に愛されている」と感じた、魔人岩での瞬間…。そう、イッキは彼女にとって、大事な『弟』。その弟を守るためなら、自分が悪役になっても構わない。だが空は、盗み聞きしていたイッキとリンゴを引きずり出し、むしろ今こそ全てを打ち明ける時だと助言する。イッキを…『空の王』に一番近い男だと言い放って…。
その昔、リカは『荊棘の道』…眠りの森のイバラの女王と呼ばれたストームライダーだった。きっかけは缶コーヒー代の120円。当時はパーツウォウが始まったばかりの時代で、まだリカのようにチームを組まずにバトルをする人間も存在していた。そのバトルの夜に、彼女は空と出逢った。そして、120円の借りを引きずったまま度々会うようになり、心の距離を縮めていく。それが劇的に変化したのは、リカが話題の「眠りの森」の総長を倒そうと決めた日である。彼女は、愛し始めていた空がその初代総長であることを知らされ、メンバーとして眠りの森に加わったのだ。
だが、「空の王」を夢見る空を見守っていたリカは、彼が戦いの中で傷つき、二度と自分の足で歩けなくなる姿を目の当たりにした。大きなショックを受けるリカ…。夢を失った空は、自分のハンデに満ちた人生にリカを巻き込むまいとして別れを決意。リカはその日からA.Tを脱いだという…。イッキに、そんな哀しい想いはさせたくない…。だがイッキは、そんなリカに挑戦状を叩きつける。オレが勝ったら、二度と口を出すな…と。この勝負に、空はイッキの側につくと宣言。リンゴたちを巻き込んだリカに、やはり挑戦状を叩きつける!!
「エア・ギア」14話の無料動画
「エア・ギア」第15話のあらすじ
イッキがストームライダーになることを猛反対したリカ姉。それに反発し、実力を見せ付けることでA.Tを続けようとするイッキ。二人は、前「空の王候補」だった、車椅子の青年「空」の提案で、パーツ・ウォウBクラスのバトル形式「ディスク」で決着をつけようとする。イッキの側についたのは、かつて彼と同じ夢に向かって突っ走っていた空、そして彼の犬たち。リカ姉のチームに引きずり込まれたのは、リンゴと、心配して様子を見に来たミカン&ウメ。つまり、新旧「空の王候補」チームと、新旧「眠りの森」チームの決戦だ!!
だがいざ勝負を始めてみると、リカ姉とイッキの実力には雲泥の差があった。何しろ彼女は、元眠りの森の一員「荊棘の道(ソニアロード)」。対してイッキは、空の王候補ながら、現在は無名のFランクライダー。どんなに意地を張り、どんなに気合を入れたところで、叩き潰されるのがオチだった。そのあまりに情けない姿に、パートナーを買って出た空も呆然とする。だがここで、ついにイッキの根性が状況に変化をもたらした…。いくらリカ姉がA.Tを履いていない状況だとは言え、根性のアタックを繰り返すことで、彼女の体力を限界まで追い詰めたのだ!!
リカ姉はイッキを守るつもりでA.Tをやらせまいとしていた。それは…空のように、いずれ自滅して取り返しのつかない事態を招かないようにするため。だからこそストームライダーになることを猛烈に反対した。だがイッキは言い返す。「リカ姉に守ってもらえば居心地はいいかもよ。安全だろうしエサもくれる。だけど俺は…リカ姉のカゴん中で飼われんのは、まっぴらゴメンだっつってんの!!」…そしてその強い意志はリカ姉のテクニックを凌駕し、ついにパーツ・ウォウBクラス「ディスク」を制したのだった!!
何も恐れずに大空を翔るイッキ。その姿を羨ましく思い、自分ももっと高く飛びたかったと、過去の過ちを後悔するリカ姉。そうして二人の勝負はイッキに軍配が上がり、彼はようやく自分のチームを認めさせることができた。だがリカ姉の『弟』を心配する気持ちは揺るがず、実力をつけさせるためのオモリを全身に装着させる。一方、チームもようやく軌道に乗り、楽しい日々を過ごしていたアギトは、次第にチームというものに愛着を感じ始めていた。一匹狼を好み、群れることを嫌っていた、あのアギトが…。
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「エア・ギア」第16話のあらすじ
ようやく始動した、イッキのチーム『小烏丸』。だがその裏では、アギトが謎の行動を起こしていた。毎晩、近隣のチームを潰しては、小烏丸のエリアを拡大するアギト。チームのみんなはその事は知らないし、もちろんイッキ自身も気付いていない。ただひとり、リンゴを除いては…。スク水仮面…いや、クロワッサン仮面(自称)に扮した彼女は、そのことをアギトに厳しい口調で問いかける。そして、彼が何か別の思惑を抱いていることを指摘しつつ警告した。「あなたが私利私欲でチームを利用するのは、決して許さない!!」
イッキたちがそのことに気付いたのは、リンゴがアギトに警告した翌日の事だった。そんな彼らの前にチラつく、凶悪なストームライダー・チームの影。ヤツらは隣町を拠点にする、チーム『ベヒーモス』。神話に登場するモンスターの名で、傘下のチームは150以上、構成員は千人をゆうに越えると言われる、強大な影響力を持つチームだった。リーダーは、史上最強のDクラスと呼ばれる『超獣・宇童アキラ』。上位クラスにステップアップできる実力を持ちながら、戦うためだけにDクラスに留まっているという、油断のならない相手である…。
アギトの目的は、その『ベヒーモス』を引っ張り出すことにあった。パーツウォウで戦う相手としては申し分ない。しかもこちらは、トップスピードに自信のあるメンバー『カズ』『リンゴ』『アギト』の三人がいる。…となれば、ベヒーモスのテリトリーではなく、彼らを引っ張り出すことでEクラスのスピード対決に持ち込み、一気に勝利をもぎ取ろうと考えたのだ。そして今、ベヒーモスのトップ5の中の四人、『四聖獣』と呼ばれるメンバーに属する『サイクロプスハンマー』の坂東ミツルが、ついにイッキたちの前に姿を現す…!!
坂東ミツルの破壊力抜群のパンチを目の当たりにして、イッキの闘争本能にも火がついた!! 彼は坂東自慢のデコチャリ(改造デコレーション自転車)を叩き壊すと、無謀にも宣戦布告。Dクラスのバトル形式『キューブ』で勝負をつけようとする!! この行為には、さすがのアギトも呆れ顔。「オレの、せっかくの計算が…!!」…だが、バトルが成立した今、イラついていても仕方がない。そこでアギトは、勝つためのコーチングを、バトルまでの10日間で叩き込もうとする。マル風Gメンの捜査官と密会した場面をカズに見られ、チーム全員から疑いの眼差しを向けられても…。そう、すべては勝利のために…!!
「エア・ギア」16話の無料動画
「エア・ギア」第17話のあらすじ
パーツウォウ最強のDクラス『ベヒーモス』!! 宇童アキラと四人のエリート『四聖獣』が所属するそのストームライダー・チームに、格下Fクラスのイッキたちが挑むことになった!! バトル形式は、Dクラスの『キューブ』。パーツウォウの中でも、もっともポピュラーでもっとも過激、危険とされるものである。ルールは無用。閉ざされた一室で、一対一の潰しあいをするという、まさにコンクリートデスマッチだ!! 地の利も経験も、すべてがベヒーモスに有利に働く状況で、あえてイッキはそれに挑もうとする。
運を天に任せ、それぞれの『敵』が待ち受けるキューブへと突入した、チーム『小烏丸』。そこで決定したカードは、ブッチャ×『ヘカトンケイル・ボム(五所瓦風明)』、オニギリ×『石化の盾(ゴーゴンシェル=美作涼)』、カズ×『時の支配者(アイオーン・クロック=左安良)』、イッキ×『サイクロプス・ハンマー(坂東ミツル)』、アギト×『超獣(宇童アキラ)』。特にアギトにとって、宇童との一戦は二年前からの因縁、奪われた『牙の王』のレガリアを取り戻すための戦いである。そんな中、早くもブッチャが観衆を沸かせていた!!
ヘカトンケイルの、人間をまるで肉ダンゴのようにしてしまう殺人技『ジガバチロック』を、腕力だけで阻止したブッチャ。これまで幾人ものチャレンジャーが餌食になったというその技を、たかがFクラスの彼が、こうも見事に阻止するとは!! しかもブッチャは、ジガバチロックをかわされ、本気になったヘカトンケイルの連打をものともせず、逆に重戦車さながらのパワープレイで圧倒する!! 唸りを上げるキャタピラ型A.T.…。勢いに乗ったブッチャはこのまま一気に決着をつけようと、『二段式FIRE』をヘカトンケイルにブチかます!!
その頃、時の支配者=アイオーン・クロックと戦っていたカズは窮地に陥っていた。…相手の姿が見えない。しかも、何もない空間から突然パンチが飛び出してくる!! ヤツは本当に時間を操ることができるのか!? だが彼には超人的なスピードがある、根性がある、冷静な判断力がある!! 光の屈折で姿を消したように見せかけるトリックを見破ったカズは、罠を仕掛けて形勢逆転!! 畳み掛けるようにクリーンヒットを叩き込んだ!! 結局彼は、本気を出したヘカトンケイルの一撃で倒れてしまうものの、ヤツを追い込んだこと、本気を出させた戦いぶりは、敵ながら賞賛されるのだった。
「エア・ギア」17話の無料動画
「エア・ギア」第18話のあらすじ
いよいよ始まった、チーム『小烏丸』とチーム『ベヒーモス』の一大バトル!! パーツウォウDクラスのバトル形式『キューブ』に則り、展開された一対一のコンクリートデスマッチは、次々と衝撃の展開を見せていく。そんな中、『アイオーン・クロック(時の支配者)』の左安良と対戦したカズは、善戦空しく敗北。『ヘカトンケイル』の五所瓦風明と対決したブッチャも、惜しいところで逆転負けを喫していた。もはや敗北が許されないイッキたち。そこでリンゴが立ち上がろうと決意した。そう、またあの『スク水仮面』として…!!
『ゴーゴン・シェル(石化の盾)』の美作涼と対戦していたオニギリが、彼女の死のダンスに惑わされていた頃、リンゴは素早く『スク水仮面』に着替えようとしていた。だがそこにあったのは、スクール水着よりも、もっと恥ずかしいコスプレ衣装…。彼女の参戦を快く思わないシムカが、こっそりと衣装をすりかえていたのである!! シムカがすりかえた衣装に着替え、恥ずかしながらも颯爽と登場したリンゴ。そんな彼女に、スク水仮面の衣装をまとったシムカは言う。「一体何様のつもり、あなた!? 一回でも彼らが、あなたに助けてくれだなんて言った?」
シムカのその言葉に、リンゴはハッとなった。そう、今の小烏丸に助っ人は無用…。それを証明するかのように、ゴーゴン・シェルに圧倒されていたはずのオニギリが、いつの間にか大逆転。彼女を精神的に追い詰め、念願の一勝をもぎ取ったのである!! さらに『サイクロプス・ハンマー』の坂東ミツルと対戦していたイッキに至っては、相手をすっかり自分のペースに巻き込み、何やら小細工を仕掛けようとしていたのだ。負けたら殴られる『あっち向いてホイ』で、坂東を叩き伏せるイッキ。しかもわざと負けては、意図的に壁を攻撃させる…。
一方、その上の階では、ベヒーモスのリーダー・宇童アキラと、アギトの一戦が行なわれていた。だがどんなにアギトが攻め立てようと、今の彼では宇童に到底及ばない。何故ならアギトは二重人格症の反動で、すでに思うように身体を動かせなくなっていたのである。悔しいアギト。一矢報いることさえできないのか…!! だがそこで事態が急転。下の階で戦っていたイッキが、坂東に天井を壊させ、二つの階をつなげてしまったのだ!! アギトのもうひとつの人格、アキトから彼の事を託されたイッキは、ここでタッグマッチを始めるつもりだったのである…!!
「エア・ギア」18話の無料動画
「エア・ギア」第19話のあらすじ
イッキ&アギトのコンビと、宇童&坂東コンビによるタッグマッチは、ますますヒートアップしていた。方や、腕一本でイッキを軽々と持ち上げる、『超獣』宇童。方やその宇童をコケにするかの如く、『うつし身』の術を駆使して、身代わりを攻撃させるイッキ。そのバトルをスピット・ファイアと共に見守っていたシムカは思わず漏らした。翼を広げ、大空を羽ばたく鳥を、宇童が心底嫌っているということ。『空』を苦手としていること。だから生き生きとエアを楽しむイッキや、大胆に大空を駆け回るストームライダーを目の仇にしているということを…。
『飛ぶ』ことを否定するあまり、平常心を失った宇童はイッキやアギトを深追いしてしまっていた。おかげで彼はイッキたちのコンビネーションに振り回され、ベヒーモスの総長とは思えないような失態を連発。拍子抜けするほど、いいように扱われてしまう。その姿に、ついに坂東がキレた!! 「…なにをやってるんだアンタは!! アンタの背中には、ベヒーモス1034人の誇りが乗っかってんだよ!! 無様に地ベタに手ェつけてんじゃねえ!!」 この一言で目が覚めた宇童は、牙のレガリアの本領を発揮。瞬く間に形勢逆転する!! この強さこそ超獣!! まさにベヒーモスの総長!!
今の宇童には、イッキのような強い相手と戦うことへの楽しみは微塵も感じられなかった。むしろあるのは悲壮感。アギトから牙のレガリアを奪って以来、二つの『大切なもの』を失った結果がこれだったのだ。その『大切なもの』とは、一つはアギトという親友、もう一つは空を飛ぶための『羽』…。実は一年少し前まで、彼はマル風Gメンのメンバーとして、アギトと共に生き生きと任務を遂行していた…。だがその任務の中で中国国籍の少女『蓮』と出逢ってしまい、価値観を劇的に変化させてしまったのである。瞬く間に蓮に入れ込むようになる宇童。結果、マル風Gメンから脱退する道を選ぶようになる。
それは蓮との交際も順調だったある夜、彼女がアギトにA.Tバトルを挑んだのがキッカケだった。蓮が宇童に近付いたのは、すべてアギトの弱点を聞き出すため…。アギトの所持する牙のレガリアを奪うのが目的だったのだ。「A.Tパーツのブローカーをしていた兄を助けたい」…義足なのにバトルを決意した蓮。A.Tが好きで、空を憧れているのに、それができない彼女の現実…。それを知った時、宇童は決意した。彼女のために、アギトと戦って牙のレガリアを奪う…と。そして今、その時のバトルから続く因縁を断ち切ろうと、宇童たちもアギトたちも最後の決戦に挑もうとする。 「次の一撃で…キメる!!」
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「エア・ギア」第20話のあらすじ
イッキ率いる『小烏丸』と、宇童アキラ率いる『ベヒーモス』のバトルは、いよいよ佳境を迎えていた!! イッキ&アギトのコンビは、『超獣』宇童アキラと『サイクロプス・ハンマー』坂東ミツルの最強コンビに一歩も引くことなく、強気なアタックでチャレンジ。坂東の破壊力バツグンなパンチ、そして宇童のキレ味鋭いキックに超攻撃的な姿勢で臨み、クラス格差など微塵も感じさせない技の応酬を演じていた。イッキが坂東の殺人的なパンチを相殺すれば、アギトはレガリアなしで『牙の王』の真価を発揮。観客もどよめく善戦を展開する。
「このカビ臭ェ檻ン中に、一体なに大事にしまい込んでンのか知ンねーけどよっ…おかげで、とっくに腐ってんぜ…アンタの『羽』は!! 俺ならその檻ごと飛ぶね、全部かついで飛んでやらあ!!」…ついに『翼の道(ウイング・ロード)』を我が物にし、宇童アキラに渾身の一撃を叩き込んだイッキ!! だが彼が勝利に酔いしれる暇もなく、宇童は最後の力を振り絞って逆襲。アギトの鎖骨を叩き折り、イッキに一撃食らわして失神させた。「南樹、いいバトルだった…でも、お前にはまだ『王』は早えーな(ニヤリ)」
だが彼の意地もそこまでだった…。既に『牙』は折れ、宇童は立ったまま失神。『四聖獣』のひとり、左(さの)が負けを認めたことで、小烏丸の勝利が確定する。これで一大勢力のベヒーモスが解散…!? 怒りに震える観客たち。もともとこの開場は、ベヒーモスのメンバーしかいない超アウエー。このままでは混乱で沸騰した会場内で、死人すら出かねない状況にまで発展してしまうだろう…!! さらにそこへマル風Gメンも踏み込み、パニックに更なる拍車をかけた!! そんな中、意識を取り戻した宇童がある『決断』を下す…。
「このバトルも、このチームも俺のものですから…幕を引くのは俺の役目です」…ストームライダーとマル風Gメンの全面戦争に発展する寸前でそう言い放ち、自分が逮捕されることで事態の収拾を図った宇童…。そう…こうやって彼は、ずっと力の弱いライダーたちを、自分という檻で守ってきたのである。それは今回も同じだった。こうしてベヒーモスは宇童自身の手で解散され、ストームライダーの勢力図は大きく書き換えられることになる。そして今、戦い終わり、入院したアギトに怪しい影が忍び寄ろうとしていた…!!
「エア・ギア」20話の無料動画
「エア・ギア」第21話のあらすじ
病室のベッドで休んでいたアギトに忍び寄る、怪しい女医の影…。だがそれは、『ある人』からの依頼で派遣された、ライダー専門の医者だった!! アギトとアキト、二つの人格が同じ肉体に宿っているせいで身体がボロボロになり、足にガタが来ていたと思い込んでいたアギト…。彼はこの女医の診断を聞いてホッと胸をなで下ろす。何故なら足の症状は、ストームライダーなら誰でもかかる、蓄積疲労による不調でしかなかったからだ。「オレ=アギトという人格が同居しているせいで、アキトを苦しめていたわけじゃなかったのか…」…彼の瞳も思わず潤む。
ようやく安心できたアギトは、牙のレガリアをイッキに手渡し、改めて小烏丸で一緒にやっていくことを約束した。宇童との二年前からの因縁を清算し、足の症状も心配いらないことが判明。これでもう心に引っかかることは何もない。影があった表情も今は晴れ、この瞬間から彼の第二章の幕を上げる…。一方、シムカにも転機が訪れようとしていた。ベヒーモスとのバトルが世界中に配信され、今や小烏丸はレガリアの所持者としてストームライダーたちから注目されるチーム。それは彼女が待ち続けていた存在であったからだ。
「あの日…あの時から、私の中にも『空』が入ってくる。私の中のずっと奥の方でも、風がメチャクチャにかき回すの…」…スピット・ファイアの美容室にフラリと現われたシムカは、ベヒーモス戦で見たイッキの姿を思い浮かべながら、思いつめた表情でそう切り出した。そして長かった髪をバッサリと切り、行動を起こす事を決意する。そう…イッキを迎えに行くのだ。トロパイオンの頂上に居座る『やつら』を倒すため、イッキたちの力を自分たちの側につけようと…。その頃、シムカの行動など微塵も知らないイッキたちは、ついに専用の秘密基地を校舎の中に見つけ、子供のようにはしゃいでいた…。
小烏丸をシムカたちの傘下に組み込むのではなく、自分たちが小烏丸の傘下に下る…!! その衝撃発言に、スピット・ファイアも驚愕した!! 一体シムカは何を考えているのか!? だがその真意はともかく、『炎の道』のスピット・ファイア、そして『紫電の道』の鵺は、自分のチームを招集。シムカの元に大集合した上で、イッキにラブレター(伝言)を伝えた。「四人の王と四つのレガリアを持つ362名のトップライダー…トロパイオンの塔を陥落させるためだけに存在し、シムカに作られ、育てられた史上最強のメガストーム(暴風族連合)が小烏丸に膝まずく…」。その申し出に、イッキは…!?
「エア・ギア」21話の無料動画
「エア・ギア」第22話のあらすじ
ついにシムカが『ジェネシス』を発動した!! 『ジェネシス』…それは、シムカがトロパイオンの頂に居座る、トップライダー中のトップライダーを打倒するためだけに育て上げた、史上最大のメガストーム(暴風族連合)。シムカはもちろん、スピット・ファイアたち四人の王と四つのレガリアを持つ362名のトップライダーが所属する、一大連合のことである。そのジェネシスの総長としてイッキが任命され、今や彼女やスピット・ファイアたちが傘下に収まることになった小烏丸。だが有頂天になるイッキに対し、リンゴたちは悲しそうな表情を見せていた…。
ジェネシス発動の一報は、すでに全世界のストームライダーの知るところになっていた。小烏丸が日本最大級のメガストームを傘下に入れた…。だが事実は、イッキが考えているよりも深刻だったのである。なぜならトロパイオンに挑戦するには、最低でもBクラスの資格が必要。だが実際イッキたちはEクラス…まだまだビギナークラスだったからだ。それなのにレガリアまで手に入れ、この先、実力に合わない強大な敵と戦わざるを得なくなるだろう…。京都への修学旅行話がクラスに持ち上がったのは、そんな中での出来事だった。
イッキはまだ迷っていた。周囲はジェネシスを傘下に入れるものだと思って動いているが、チーム内ではブッチャが反対するなど、いまいち足並みが揃っていなかったからである。それにイッキ自身も、トロパイオンの塔の頂上に居る『倒すべき敵』の顔さえ知らず、実感も湧かなければ闘志にも火がつかない…。その悩みを打ち明けられたパーツ屋の婆ちゃんは言う。「知らない!? そんな事はないだろうさ…」…そして、眠れる森のエンブレムを思い出させた。そう…シムカたちが倒そうとしていたのは眠りの森。つまり、ジェネシスを傘下に入れたら、いずれはリンゴたちと戦わなければならなくなるのだ…!!
それでもイッキは決断した。「ジェネシスを傘下に収める!!」。…だがそれだけではない。実力をつけ、一ヵ月後にはジェネシスに戦いを挑み、本当の意味で自分たちの傘下に組み込むことをリンゴたちに宣言したのだ!! これには、反対していたブッチャも、不安を感じていたリンゴも納得。小烏丸は再び一枚岩として結束し、再出発後の初仕事に取り掛かることにした。そして修学旅行に必要なアキトの貯金通帳を兄の鰐島から受け取り、いよいよ京都遠征への準備にとりかかる。イッキたちを待ち受けるのは京都の王。たった三人で200を越えるチームを従える関西最大のチーム『トライデント』だ!!
「エア・ギア」22話の無料動画
「エア・ギア」第23話のあらすじ
小烏丸、ついに京都上陸!! …とは言っても、あくまで遊びではなく修学旅行。昼間は見学の列に混じりつつ、大階段をA.Tで駆け上っては担任に怒られ、クラスの皆と京都を楽しんでいた。そんな中、リンゴは絵美理や弥生にそそのかされ、どうにかイッキとの距離を縮めようとする。気がつけば、周囲にはこの旅行で誕生したカップル・カップル・カップル…。「…そういうの、いいよ。今年、受験だし」…言い訳しつつも、ついイッキの姿を探していた。だが肝心のイッキは、見知らぬ美人とキス…!! リンゴの心はかき乱される…。
『トライデント』…それは、ジェネシス関西支部の中核で、3人という最小メンバーで関西のストームライダーを取り仕切る西日本最強のチーム。アイオーンがイッキに逢わせようと考えていた、四人の『王』のひとりが所属する軍団である。そして今、そのトライデントに所属する『オーヴァ・ロード』…轟の王『ヨシツネ』に、アイオーンが接触していた。だがヨシツネは、急にイッキが自分たちの総長になった事が気に入らない様子…。そんな彼の意思は、西日本すべてのストームライダーに伝播し、イッキに牙をむこうとしていた…!!
その頃、夜遊びに出ていたイッキ・カズ・オニギリ・ブッチャ・アキトは、トライデント傘下のBクラスチーム『士魂(サムライスピリッツ)』の強襲を受けていた!! A.Tを履かずに旅館を抜け出していたイッキたちは、たちまち窮地に立たされる…!! だが、それを救ってくれた美女がいた。彼女は『ベンケイ』。ヨシツネと共に京都を治める三人のライダーのひとりで、イッキにキスをした…いや、キスをしたかのような誤解をリンゴに与えてしまった女性である。ベンケイは言う…「正直、関西ではアンタらのジェネシス・トップ襲名は誰一人納得しとりまへん」
「せやけど…アンタらは今はまだ、トライデントの庭の客人や」…つまり関西は今、ジェネシスが小烏丸の傘下になった事でトラブルが相次いでおり、中には独自に仕掛けようとするストームライダーも現われてきているようなのだ。それ程、今の関西は揺れているという…。それを鎮めるには、イッキたちの力を見せ付けて実力で黙らさなければ!! ベンケイのお陰で、一度は窮地を脱したイッキたち。だが翌日、再び現われた士魂たちに、今度は絵美理と弥生が連れ去られてしまう!! イッキとリンゴは、逃走する乗用車を慌てて追いかけるが…!?
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「エア・ギア」第24話のあらすじ
修学旅行で京都にやって来たイッキたち。だがそこには、アイオーンが会わせたいと考えていた、4人の王のひとり『轟の王・ヨシツネ』が待ち構えていた!! 関西のストームライダーを、たった3人で統率しているという『トライデント』の総長ヨシツネ…。だが今、関西は、ジェネシス新総長を襲名したイッキに反発し、揺れ動いている真っ最中。トライデントの3人の統率者の一人、美女ライダー『ヨシツネ』のように、イッキに好感を持ちつつ、新総長就任には懐疑的という複雑な立場を取る者も現れ、チームとして岐路に立たされていたのだった。
女子生徒の『絵美里』と『弥生』、そしてアキトが連れ去られたのは、そんな中での出来事である。二人を連れ去ったのは、昨夜、夜遊びに出たイッキたちを襲撃した、トライデント傘下のチーム『士魂(サムライスピリッツ)』。報復か? それとも…。だが今は、とにかく追いかけなければ!! リンゴと共に、逃走車輌を追撃するイッキ。その中で彼は、こっそりと事態の推移を見守っていたヨシツネのちょっかいで、意外な事実に気がつく。今までのような走り方では、無駄な動きばかりでまったく非効率。そのせいで、出るはずのスピードが出なかったという事に…。
スピードを出すには、これまでとは違った『走り』をすることが重要…。それに気付かされたイッキは、驚異的なスピードで逃走車輌を追い上げた!! だが、追っていたのは、車種がまったく同じの囮。まんまとヨシツネにハメられたのか…。立ち尽くすイッキ。そんな彼を、ヨシツネ自身が誘う。「ほな、人質のところまで行こうか…新総長はん」。向かった先は、トライデントの総本部『鬼三叉三十三間堂』。つまり、やつらのホームグラウンドだ。そこでイッキたちは、3人の幹部の最後のひとり、『ハタケヤマ』の正体を知らされる。
何と、ハタケヤマは実在しない人物だった!? それは個人の名称ではない。傘下のメンバーがネットに書き込みをすることで、ハタケヤマなる人物が存在しているかのように見せかけていただけだったのだ。つまり、倒すべき幹部メンバーは、ヨシツネとベンケイの二人だけ…。「ならば…」…とイッキは、彼の挑戦を受けることにする。バトル方式は、『鬼三十三間堂』。33人の仲間たちを寝かせ、その上を跳び越すという荒業だ。一歩間違えば、仲間を殺しかねないバトル。それに、轟のレガリアで挑むというヨシツネ。果たしてイッキは…!?
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「エア・ギア」第25話のあらすじ
修学旅行の最中、『轟の王・ヨシツネ』と、『鬼三十三間堂(デビルズ・サーティ・サーティ)』のA.Tバトルを行なうことになったイッキ!! 『鬼三十三間堂』とは、33人の仲間を一気に飛び越えるという、度胸と、仲間との信頼が問われる度胸試し。もしも失敗すれば、仲間の命を奪いかねない危険なバトルである。今まさに、バトルを開始しようとするイッキとヨシツネ。そこに、心強い味方が現れた!! 彼らは、イッキが京都でバトルをすると聞き、『鬼三十三間堂』の33人に加わろうと駆けつけてくれたのである。
『サイクロプス・ハンマー』の坂東ミツル。最初のバトルの相手、レザ・ボア・ドッグスの『犬山』。アギトと最初に出逢った場で、すっかり意気投合した中年ライダー『権造』。『サーベルタイガー』の女総長『イリヤ・ナツミ』。そして彼らのチームメンバーたち…。ギャラリーもMCも駆けつけ、いよいよヨシツネのジャンプが始まる!! だが彼が見ていたのは、最高到達記録を作った『武内空』の姿だけ…。その記録を塗り替えようと、カズと同じフォームでダッシュ!! 超低空飛行で空の『34.2m』に肉薄。『33.18m』の記録を叩き出した!!
一方のイッキは、ベヒーモス戦で見せたアギトとの合体技で対抗。このまま記録を伸ばして…と思いきや、それをヨシツネが妨害した!! 彼は形相も凄まじく、イッキの『反則』を怒鳴りつける。「このアホンダラがァァァ!! この鬼三十三間堂は、ソイツの実力だけを測るもんやない!! 一番大事なんは、ソイツの『運』・『度胸』・『勇気』や!! そんなコトもわからんと、ハナから他人の『力』をアテにして跳んだんかい!!」。命を懸けて跳ぼうとする人間、それを信頼した仲間の想い…それを踏みにじるな!! …その事をようやく理解したイッキは、驚くほど素直に頭を下げる。
ヨシツネの許しを得、イッキは再びチャレンジした。だが、最初のアタックで膝を痛めたせいで、まともに跳べない状態…。何度も、何度も失敗しながら、それでも33人を飛び越えようと力を振り絞る。もはやルールは無視。それでもヨシツネや、ギャラリーが見守ろうとしたのは、彼の『根性』を目の当たりにしたから…。傷だらけになり、フラフラになりながら、少しずつ距離を伸ばすイッキ。そして彼は…ついに33人を跳び越えた!! 本物の『翼』を得て、関西のストームライダーの共感を呼び、ついに総長としての資格を掴んだのだ!! そして彼は跳び続ける。いつまでも、どこまでも遠くへ…。