北九州市小倉北区のコミュニティFM放送局　エフエムキタキュー

結成から３年半。３人のバンドはいま、再び楓ﾊ化してきた「いじめ」という問題に真正面から挑んでいる。

現在のチキンナゲッツの結成前から活動していた村田仁志さんと藤本成史さんのグループに立石健児さんを迎えて09年５月に活動を開始。これまでに自主制作３枚を含む５枚のＣＤをリリースした。藤本さんがボーカルとギター、村田さんがコーラスとギター、立石さんがパーカッションを担当。曲は藤本さんが制作し、歌詞はそれぞれのメンバーが持ち寄る。今年３月発売の最新アルバム「Ｒａｉｓｅ　ａｎｓｅｒ　Ｒａｉｓｅ　ａｎ　Ａｎｃｈｏｒ」にある「サクラ色」「白いイヴのＳｔｏｒｙ」など季節の撫?竢{の話題を題材に曲を発浮ｵてきた。

チキンナゲッツの転機となったのが、11年10月に滋賀県大津市の中学校で起きたいじめによる自殺事件だった。12年夏には同市役所や中学校を県警が捜索するなど大きく報道され、チキンナゲッツのメンバーも「音楽をしている僕らも触れなければいけない」と心を揺さぶられた。「いじめは程度は違えど小さい頃に通ることでもあるし、何かできることはないかと思って曲に挑んだ」と藤本さん。沈黙の冒険者というテーマを掲げて制作した楽曲「イカリヲアゲロ」には「君が当事者だったら君に何ができるんだろう／そして君が気づいていたら君には出来ることがある」などとメッセージを込めた。

曲の完成後、子どもたちに直接語りかけたいと、福岡県内の中学校と高校に手書きの手紙を送付。９月後半からは返事が届き、直方第二中学校（直方市）を皮切りに、約10校で曲を披露した。村田さんは「授業では伝えきれない部分を音楽で伝える。いじめ問題を考える材料になれれば」と話す。これからも学校での発浮?ｱける考えだ。